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2026.02.21案内人:成川 潤

荒れ狂うような杢目を、どう御するか。根曲がりトチが見せる、自然の狂気と崇高。

新潟の深い山、急峻な斜面で雪の重みに耐え続けてきた「トチ(栃)」の木。
その根元には、見る者を圧倒するような、荒れ狂う杢目が宿ることがあります。
私たちはこれを「根曲がり(ねまがり)」と呼びますが、
その内部に秘められた美しさは、まさに自然が描き出した狂気であり、
同時に神々しいまでの崇高さを湛えています。

3%の奇跡が生み出す、SSR(超希少)な表情

根曲がり材から、宝石のような「縮み杢」や「縮れ杢」が現れる確率は、
全体のわずか3%程度と言われています。雪に押し潰され、細胞が極限まで圧縮され、
それでも光を求めて空へと立ち上がろうとした軌跡。
その凄まじい生命の葛藤が、木目の中に「波打つような輝き」として結晶化するのです。
Junshinでは、このSSRとも言える希少な材を、あえて手間のかかる「天然乾燥」で仕上げます。
人工乾燥の熱で繊維を痛めることなく、数年かけてゆっくりと風に当てることで、
木の中に眠る「色気」を極限まで引き出していくのです。

職人の腕が試される「野性の意志」

根曲がり材は、加工の難易度が極めて高いことでも知られています。
繊維が複雑に入り組んでいるため、不用意に刃を入れば、一瞬で「逆目(さかめ)」が起きてしまいます。
この暴れん坊な材をいかに手なずけ、滑らかな肌に仕上げるか。
それは、作家と素材との真剣勝負です。
木の意志を尊重し、対話を繰り返し、その一番美しい表情を削り出す。
その緊張感あふれる創作の時間は、表現者にとって至福の喜びではないでしょうか。

唯一無二の「存在感」を求めるあなたへ

もし、あなたの作品に「誰にも真似できない圧倒的な説得力」を持たせたいなら、
ぜひこの根曲がりトチを手にとってみてください。
その複雑なうねりは、眺める角度によって光を反射し、まるで生きているかのように表情を変えます。
テーブルの天板であれ、オブジェであれ、根曲がりの材が放つオーラは、
空間そのものの密度を変えてしまう力を持っています。
新潟の山林が100年かけて育てた「自然の傑作」。
その命の残響を、あなたの手で永遠の形に変えてみませんか。

案内人:成川 潤 [Junshin-潤森- 代表 ]
林業家、木工家、ウッドライフクリエイター
新潟県阿賀野市の里山を拠点に、あなたと森を繋ぐ「つなぎ役」を務めています。

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