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2026.02.21案内人:成川 潤

ビスを使わず、木を組んでみる。木の意思を尊重する、少し背伸びした本格DIY。

DIYを始めてしばらく経つと、「もっと本格的なものを作ってみたい」という欲求が湧いてくるものです。
これまではビス(ネジ)で強引に止めていた場所を、
あえて木と木を組み合わせて固定する「継手(つぎて)」や「仕口(しぐち)」に挑戦してみる。
それは、木という生命の「意思」を尊重する、とても高度で精神的な作業への第一歩です。

ビスは「強制」、組みは「対話」

ビスで止める作業は効率的ですが、木にとっては少し強引な行為でもあります。
一方で、木を組むという作業は、木の繊維の向きや、収縮する性質を計算に入れなければ成り立ちません。

「こっちが膨らむなら、こっちはこう受け止めよう」

そんな風に、木の「癖」を活かしながら形を作っていく。
これはもはや単なる作業ではなく、木との深い対話です。
成川がかつてデザインの修行の中で学んだ「役に立つ形」とは、
こうした素材の本質を理解した先にしかないものだと確信しています。

手道具だけで挑む、静寂の木工

本格的な組みに挑戦するのに、高価な電動工具は必要ありません。
むしろ、ノミと玄能(金槌)、そして正確な墨付けがあれば、マンションのベランダでも十分可能です。
ノミを木に当て、玄能でコンと叩く。
その瞬間に伝わる木の硬さや粘り。Junshinがお届けする「天然乾燥の広葉樹」は、
細胞が壊れていないため、刃物が吸い付くように入っていきます。
この手応えは、人工乾燥材では決して味わえない、物づくりの真髄です。

完璧じゃないから、愛おしい

初めて挑戦する組みは、少し隙間が空いてしまったり、形が歪んだりするかもしれません。
でも、それでいいんです。
自分の手で、木の意思を感じながら作り上げたその接合部には、
機械で作った完璧な製品にはない「魂」が宿ります。
少しずつ技術を磨き、いつかビスを一本も使わない家具を作り上げたとき、
あなたは阿賀野の森と、より深い場所で繋がっていることに気づくはずです。

案内人:成川 潤 [Junshin-潤森- 代表 ]
林業家、木工家、ウッドライフクリエイター
新潟県阿賀野市の里山を拠点に、あなたと森を繋ぐ「つなぎ役」を務めています。

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