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2026.02.21案内人:成川 潤

作家の魂に応える、たった一枚のオーダー。山と工房を結ぶ、特別な共犯関係。

「成川さん、今度作るチェストのために、少し杢目があって、品のあるサクラの板を探してくれませんか?」
そんな作家様からの「わがまま」なご相談をいただくたび、私は少しだけニヤリとしてしまいます。
なぜなら、その要求に応えるために山へ入り、膨大な在庫の中から「これだ!」
という一枚を掘り出す作業こそが、Junshinの真骨頂だからです。

「川上」を知る材木屋だからできること

一般的な材木屋さんは、市場から仕入れた「製品」を売るのが仕事です。
しかし、私は山で木が立っている姿を見て、その個性を理解した上で自ら伐採し、製材しています。
「あの斜面で雪に耐えていたサクラなら、作家さんが求めているあの独特のうねりを持っているはずだ」
そんな風に、山の記憶と作家様のビジョンを脳内でマッチングさせることができるのです。
これは、林業から木工までを一気通貫で行うJunshinだからこそ提供できる、究極のオーダーメイド体験です。

作家と素材の「共犯関係」

私は、素材を提供する側として、作家様の「共犯者」でありたいと考えています。
作家様が頭の中で描いている「まだ見ぬ形」。
それを実現するためには、単にスペック(寸法や樹種)が合っているだけでは不十分です。
木目の流れ、色の濃淡、そしてその木が持つ「温度感」までが一致して、初めて魂の籠もった作品が生まれます。
私たちは、ネットショップに出している材だけでなく、倉庫の奥深くに眠る「秘蔵の材」も数多く抱えています。

「この作家さんの、あの鋭い感性なら、この一癖ある板を最高の形で料理してくれるに違いない」
そう確信したとき、私はその特別な一枚を提案します。
素材が作り手を刺激し、作り手が素材を昇華させる。
その幸福な「共犯関係」が、100年後のアンティークを生み出すのです。

距離を越えた「工房の隣人」として

阿賀野の里山と、あなたの工房がどれだけ離れていても、
私たちは常にあなたの「一番近い隣人」でありたいと思っています。
お電話やメール、あるいはSNSを通じて、一枚の板を囲んで熱く語り合う。

「この部分は、こう加工すれば杢が爆発しますよ」
「乾燥状態は今が最高です、すぐに削り始められます」

そんな、現場の熱量を含んだ対話を重ねることで、あなたの創作活動はより豊かになっていくはずです。
たった一枚の板を探す旅。その最高のガイドとして、私はいつでも山で待っています。

案内人:成川 潤 [Junshin-潤森- 代表 ]
林業家、木工家、ウッドライフクリエイター
新潟県阿賀野市の里山を拠点に、あなたと森を繋ぐ「つなぎ役」を務めています。

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