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2026.02.21案内人:成川 潤

経年変化まで、あなたが設計する。数十年後に完成する家具のために、今、最良の樹種を。

「この家具は、いつ完成しますか?」
お客様にそう聞かれたとき、あなたならどう答えるでしょうか。
納品した瞬間が完成だとするなら、それは少し寂しい気がします。
真に優れた木の家具は、使い手と共に時を重ね、数十年後のアンティークとなった瞬間に、本当の「完成」を迎えるからです。
Junshinがお届けしたいのは、その長い旅路を共に歩むための、最高の「設計図」としての素材です。

樹種によって異なる、色艶の「熟成」

木は、光を浴び、空気に触れ、人の手に撫でられることで、劇的にその表情を変えていきます。

サクラ(山桜): 最初は淡い桃色をしていますが、数年で深みのある琥珀色へと変化し、10年後には宝石のような落ち着いた艶を放ちます。
クリ(栗): 使うほどに渋みのある黒褐色へと近づき、まるで古民家の柱のような、厳かで重厚な風格を纏います。
ケヤキ(欅): 黄色味がかった茶色が徐々に赤みを帯び、漆のような深い奥行きのある色艶へと進化していきます。

これらの経年変化を予測し、数十年後の部屋の風景を想像しながら素材を選ぶ。
それは、作家にとって最も知的な楽しみの一つです。

天然乾燥材だけが持つ、未来への「余白」

経年変化の美しさを決定づけるのは、木の中に残された「油分」です。
高熱で乾燥させ、内部までカサカサにしてしまった材は、年月が経つと「色褪せ」てしまいます。
しかし、Junshinの天然乾燥材は違います。
細胞の中に守られた天然の樹脂が、長い時間をかけて表面へと滲み出し、
化学塗料では決して再現できない「内側からの輝き」を作り上げます。
これが、私たちが時間をかけて風で乾かす、最大の理由です。

100年後の使い手へ送る、無言の手紙

あなたが今、Junshinの材を削り、形を与えているその瞬間。
あなたは100年後の未来に住む、まだ見ぬ誰かへと手紙を書いているようなものです。

「この木なら、100年経っても壊れず、より美しくなっているはずだ」
そんな確信を持って素材を選べることは、作家としての最大の誠実さではないでしょうか。

阿賀野の森から届く木は、その約束を果たすための強さと美しさを備えています。
あなたの設計に、この「時の流れ」という要素を加えてください。
数十年後、あなたの作品が誰かの人生を豊かに彩っているその姿を、私たちは共に夢見ています。

案内人:成川 潤 [Junshin-潤森- 代表 ]
林業家、木工家、ウッドライフクリエイター
新潟県阿賀野市の里山を拠点に、あなたと森を繋ぐ「つなぎ役」を務めています。

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